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「起動」は、2025年大阪・関西万博に向けて世界が注目するスタートアップを創出するため、関西圏の企業・大学・自治体のリソースを結集させたインキュベーションプログラムです。2022年10月から1期の募集を開始し、173件の応募の中、採択5者が決定。2023年3月から半年間、伴走支援を行いました。
第1期 採択企業
リバーセル株式会社
(代理登壇者:事業開発部 ディレクター 三宅 俊介)
病気になったらT細胞製剤で治療する時代を開拓する!
リバーセルは、がんや感染症等の免疫関連疾患に対し、超汎用性多能性幹細胞由来の再生キラーT細胞を用いた他家の免疫細胞療法を提供します。
現状の自家免疫細胞療法は「時間がかかる」「コストがかかる」「品質が不安定」等の課題があります。当社はiPS細胞やES細胞などを原材料に、独自の特許技術を用いることでその移植後拒絶反応を抑制し、抗原を特異的に認識可能なT細胞受容体遺伝子を導入した他家T細胞を再生・凍結保存することで、それらの課題の解決を目指します。
そして「誰にでも」「すぐに」「安く」「高品質な」治療用細胞を用いた、他家免疫細胞療法という新たな治療法を実現し、免疫細胞療法の新時代を開拓します。
株式会社OPTMASS
発電する窓ガラスの開発を通じて街を森に変える
(株)OPTMASSは、発電する窓ガラスの技術開発を行うスタートアップです。熱線を吸収して発電する窓ガラスを街に設置し、発電する高層ビル群を用いて街を太陽からエネルギーを生産する森に変える技術を実現する他、高い熱線遮蔽能と不可視性を両立した次世代の熱線遮蔽材の開発を行っています。最先端のモノづくり技術を駆使して多種多様な高品質ナノ粒子の量産技術開発を進め、発電窓ガラスの社会実装を目指して事業活動に邁進しています。
株式会社EX-Fusion
光の究極の可能性、レーザー核融合によるエネルギー革命と産業の創出
EX-Fusion社は、レーザー核融合商用炉の実用化を目指す国内唯一の民間企業です。レーザー核融合は、負荷変動に対応することができるため、既存のエネルギー源をすべて脱炭素化し、2050年のカーボンニュートラル実現に大きく貢献できる可能性を秘めた技術です。EX-Fusion社は、日本を拠点とするレーザー核融合エネルギーのスタートアップとしての地位を確立することで、民間資本を集め、高い開発リスクを受け入れながら、実用化に必要な技術開発を加速していきます。さらに、これまで日本が長年にわたり独自で開発を進めてきた最先端の光制御技術・知見等を活用し、エネルギー分野にとどまらず、様々な産業分野の技術開発に貢献していきます。
株式会社ミーバイオ
「光スイッチタンパク質×バイオものづくり」という新産業の創出
気候変動問題に対する危機意識から、社会課題の解決に対して経済成長だけを追い求めるのではなく、持続可能性を意識した産業活動が重要になっており、世界的に「バイオものづくり」産業への期待は大きい。その中でミーバイオでは、微生物の代謝経路の制御を光によってコントロールできるという「光スイッチタンパク質」技術を用いて、バイオものづくりの課題である目的物質生産のスケールアップの低コスト化、高効率化に対してソリューションを提供する。それにより、独自の光スイッチ生産システムを確立し、このシステムをプラットフォームとして世界に展開していくことを狙う。
株式会社fcuro
徹底的な現場起点技術で救急医の救命を助ける
株式会社fcuroの主な事業は全身検索型画像診断AI ERATS (ER automated triage system)の開発である。
本AIにより救急におけるCT画像診断の時間と見逃しの課題を解決する。
このシステムは、撮影された全身のCT画像から、見落としなく10秒で疾患箇所を特定し、アラートを出す。
これにより、フォーカスを合わせるべき部分が明らかになるため、どのような専門領域の医師でも、従来よりも迅速かつ正確な診断が可能になる。
将来的には詳細な部位に対して、疾患名及び重症度を出力できるようになり、診療方針の決定にも使用できるシステムへと発展する。
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