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株式会社OPTMASS

株式会社OPTMASS

ハンズオン支援でどのような支援を受けましたか?

取締役最高技術責任者 坂本 雅典氏

VC、起業家メンターに事業計画をブラッシュアップしていただき、研究開発をビジネスに結び付けるための視界がクリアになりました。もともと弊社は透明太陽電池の開発を事業の柱に据えていたのですが、もうひとつの事業案である熱線遮蔽材のポテンシャルをメンタリングの中で再認識し、事業計画を改めて整理することができ、候補案件の開拓や具体的なアクションプランが見えてきました。活動にあたっては、事業会社との付き合い方等、事業を進める上での現場レベルのご相談もさせていただきました。
また、弊社の事業は特許が生命線となりますが、コストとのバランスも考える必要があります。メンターやINPIT(工業所有権情報・研修館)にポートフォリオの作成等、今後の知財戦略についても相談をさせていただきました。
その他にも組織づくりをする上で、どのような人材が必要か組織、採用の設計の相談もさせていただいています。
メンターの方々は経験も豊富でバランス感覚に大変優れており、弊社のような技術主導のスタートアップにとって、そのアドバイスは具体的なビジネス化の検討において大変参考になり、有益な機会となりました。

パートナー企業との協業についてお聞かせください。

起動への応募によって、関西経済界や起動協賛企業の皆様と交流する機会をいただき、その中でうめきた2期地区開発プロジェクトを推進するグラングリーン大阪開発事業者様のご協力をいただき、実証実験することが決まりました。阪急大阪梅田駅周辺の高層オフィスビルで弊社の熱線遮蔽剤の遮熱効果を測る実証実験で、実証における協業資金も起動から支援いただき、実際の性能を評価することができるのは、実績をつくる観点でも大変有難い支援です。起動のハンズオンがすごいのは、私たちの力だけでは成しえなかった大手企業との協業を周囲とも連携しながら実現できることにあると思います。

「起動」のプログラム全体への感想を教えてください。

創業間もないスタートアップは多種多様な悩みを抱えていますが、起動はまさに“かゆい所に手が届く支援”を提供してくれます。課題に対し適切に人や支援機関を紹介いただき、また創業期の課題に対して先輩経営者、それも自分では会えない方に相談させてもらえます。今まで色々な支援も受けてきましたが、ここまで多岐にわたって親身にサポートいただいたプログラムは起動だけだと思います。

応募を検討しているスタートアップへメッセージをお願いします。

「起動」のメリットは、手厚い支援があるだけでなく、産業界のトップの方と話す機会をいただけ高い視座を与えてくれるところ。スタートアップの経営者は本当に多くの悩みを抱えていると思いますが、そのような方にぜひ支援を受けていただき、会社がより高い場所をめざせるようになってほしいと思います。そして、日本からユニコーンが数多く生まれる未来に期待しています。

担当コーディネーターより

同社技術は事業会社からの引合いも多く、またメンター陣からの評価も高く、大きなポテンシャルを有しています。その分、投資家、銀行、顧客、従業員、取引先、大学、国等様々なステークホルダーとの利害調整がハードになるため、そのコミュニケーションの意識を高めること、フォローすることを中心に支援をしてきました。これは、利害関係の薄い起動だからこそ、その役割を担えたと考えます。元来の高い技術力を核とし、全てのステークホルダーとの誠実なコミュニケーションをもって、今後、同社の企業活動が大きく発展していくことを期待します。