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Yellow Duck株式会社
Yellow Duck株式会社

事業内容
- 海洋エネルギーを利用した洋上の発電設備開発
- https://yellow-duck.jp/
採択に向けて、応募申請時に工夫したことは何ですか?

弊社は起動の第1期から応募し、3度目の挑戦での採択となりました。1期目の応募時はビジョンや構想があるだけで具体的なプロダクトがなく、2期目はプロダクトはあったものの実証ができていない状態でした。
今回は既に実証も行い、その結果を踏まえてプロダクトや事業計画もブラッシュアップしていたため、そのプロセスをアピールするようにしました。この3年間の進捗や、効果検証を経てピボットした経緯などを伝えたことで、「着実に事業が前に進んでいる」という評価につながったと考えています。
ハンズオン支援で得られた具体的な成果を教えてください。
事業計画、チームビルディング、ネットワーキングなど、とにかく全方位的にサポートいただきました。メンターから定期的にいただくフィードバックが非常に有益で、毎回打ち返すのが大変でしたが、おかげでビジネスモデルを細かい部分まで具体化することができました。
また、研究開発に詳しい経営人材も紹介いただき、その方からも資金調達やプロダクト開発、社会実装に必要な視点など、有益なアドバイスを数多くいただきました。この方には主要メンバーとしてジョインいただくことになり、経営基盤の強化につながりました。
他にも今後の資金調達や共同開発につながるネットワークを数多く築くことができ、6か月という短い期間では考えられないほどの事業加速につながったと感じています。
「起動」のプログラム全体への感想を教えてください。
起動は、例えるなら「山岳ガイド」のような存在です。山頂までの道のりや、その途中にある危険を知り尽くしている専門家が、危険を回避しながら導いてくれるようなプログラムです。
また、他の支援プログラムでは資金の使途が限定されていたり、主催者側の意向に沿った支援しか提供されなかったりするケースもありますが、起動はあくまでスタートアップ側のニーズに合わせた支援を提供してくれます。もし採択されていなければ、現在のフェーズにはたどり着いていなかったでしょう。
応募を検討しているスタートアップへメッセージをお願いします。
スタートアップは失敗を何度も乗り越えて成長します。だから、もし採択に至らなかったとしても、くり返し挑戦してほしいと思います。そして採択された暁には、メンターからの厳しいフィードバックにも必死に食らいついて、事業を磨き上げてください。明らかに成長スピードが変わると思います。
担当コーディネーターより
同社の魅力の源泉は、創業者の「波力発電に向けた情熱」にあります。その情熱を注いだ取組は産官学金の様々なプレイヤーの関心を惹き、メンター陣からの評価も高く、とても大きなポテンシャルを有しています。
「起動」ではビジネス化に向けた1歩を踏み出す為に、まず現時点での「真の課題」は何か、また全体感の中で「成長シナリオをどう描くか」を徹底的にご議論させていただき事業計画をブラッシュアップしました。多くの方と議論を交わし、事業成長に向けた解像度がよりクリアになったと感じています。また併せて、ファミリー経営からスタートアップチームへと進化され、スタートアップとしての土台が出来ました。今後ますます成長し、社会実装されることを期待しています。