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株式会社KENCOPA
株式会社KENCOPA

事業内容
- 建設業界特化のAIエージェントの提供と共同開発・研究
- https://kencopa.com/
採択に向けて、応募申請時に工夫したことは何ですか?

起動に応募したのは会社設立から約半年が経過した時期で、当時はヒアリングや仮説検証を重ねながら事業の方向性を探っていました。そのような時期に起動を紹介していただき、自由度の高い事業資金や関西圏でのネットワーキングへの期待から応募を決めました。
過去の採択企業の多くは関西に拠点を置く大学発のディープテック系スタートアップですが、弊社はディープテックではなく、拠点も東京です。そのため審査においてはAI分野での強みと独自性を示しつつ、「関西にもしっかり入り込んで事業を展開する」という姿勢を強調し、それが可能なチーム体制である点もアピールしました。
ハンズオン支援で得られた具体的な成果を教えてください。
ひとつは補助金の獲得です。採択当時は自己資金のみで開発を進めていたため、補助金の紹介や申請サポートについて重点的に相談し、結果的に2つの補助金に採択いただきました。2つとも当時の弊社の事業状況に最適な補助金として紹介いただいたもので、申請のタイミングや書類に盛り込む内容、運営側とのコミュニケーションの取り方などをアドバイスいただき、獲得に至りました。
また、事業会社との協業の拡大も重視していましたが、こちらは池田泉州銀行様の仲介で事業会社とマッチングするスキームを構築することができました。このマッチングを通じてPoCの実施も決まり、事業を加速させる良い機会を得ることができました。さらには、関西ブリッジフォーラムに参加する機会をいただいたのも大きな成果で、自力ではアプローチが難しい事業会社の幹部クラスの方々とコネクションを築くことができました。
「起動」のプログラム全体への感想を教えてください。
「関西が一丸となってスタートアップを盛り上げていく」という気概を強く感じるプログラムだと思います。起動のコーディネーターはもちろん、パートナー企業様や、起動を通じて知り合った事業会社など、誰もが真摯に採択スタートアップと向き合い、「関西を代表する企業に育て上げる」という熱意が伝わってきます。その上で、コーディネーターの方が私たちとワンチームになって“泥臭く”支援してくださるので、本当に心強いプログラムだと感じています。
応募を検討しているスタートアップへメッセージをお願いします。
弊社のように関西企業でもディープテックでもないスタートアップにも採択のチャンスがあるので、拠点や事業内容はあまり気にしすぎず、将来の大きなスケールをめざす意志があるなら積極的に応募することをおすすめします。審査員には著名なVCの方が名を連ねているため、採択されれば大きな自信となり、社内のモチベーションも上がると思います。
担当コーディネーターより
KENCOPA社は、今までの4期の中でディープテック企業以外では初の採択企業であり、起動期間中にファーストラウンドを達成された初の企業となります。
この会社の強みは、安村さんやチームの現場力と実行力(やりきり力)だと思います。
皆さんスマートなキャリアを持ちながらも徹底した現場主義で、業界課題を深く理解し、迅速にプロダクトへ落とし込む姿勢がチームに浸透しており、そのプロダクトが現場からも高い評価を得ています。
加えて、同社は、起動プログラムにおいて設定したマイルストン、具体的には補助金獲得、PoCの達成、資金調達、製品リリース等とこの短時間の間で全て達成されました。
非常に高い実効性と信頼性を持ち、建設・土木業界への深い知見と現場に寄り添った開発と伴走を行う同社をこれからもご支援させて頂きます。