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株式会社Holoway
株式会社Holoway
採択に向けて、応募申請時に工夫したことは何ですか?
起動の募集が始まった当時、弊社はまだ設立から半年ほどで知名度も低く、プレゼンスを高めていく必要がありました。そのような時期に起動を知り、パートナー企業やメンターの顔ぶれ、事業資金のインパクト、主催者の熱量に魅力を感じて応募しました。
応募にあたっては、弊社のニッチな技術をいかに簡潔に、わかりやすく伝えるかを意識しました。大学発スタートアップのピッチは技術のアピールに偏るケースも少なくないため、審査員がマーケットを具体的にイメージできるようなプレゼンテーションを意識しました。
ハンズオン支援で得られた具体的な成果を教えてください。
採択前から進めていたベンチャーキャピタルからの資金調達について、最後のタームシートの詰めの部分でアドバイスをいただき、無事に完了することができました。また成長に向けた組織・インフラの整備が進み、事業の推進につながる大型の共同開発案件が決まりましたが、これも「起動に採択された企業」という信用があって実現したものです。
起業家メンターの方からは事業成長や組織づくりに必要な哲学を教えていただき、VCメンターの方からはさまざまな角度から弊社の事業を見ていただき、今後の方向性を考える上で大変参考になりました。
他にも補助金申請にあたって申請書の添削やフィードバックを受けたり、事務所移転の際にはパートナー企業のリースを紹介していただいたり、幅広い形で経営をサポートいただきました。
「起動」のプログラム全体への感想を教えてください。
まず私たちがメリットに感じているのは、「起動に採択されたスタートアップ」として企業認知の獲得につながったことです。この信用があることで、関西の経済界をはじめ、さまざまなコミュニティにアクセスしやすくなります。業界のキーパーソンとコネクションを築いたり、よりレベルの高いピッチコンテストに登壇したり、起動のプログラムを通じてスタートアップエコシステムへの門戸が開かれたのを実感しています。
またパートナー企業の皆さんが協業に前向きな点も、大変ありがたく感じています。「何ができるか一緒に考えましょう」というスタンスなので、スタートアップ側も不安なく積極的に取り組むことができましたし、一般的なビジネスマッチングよりも踏み込んだ議論をすることができました。
応募を検討しているスタートアップへメッセージをお願いします。
もし起動がなければ、弊社はこのスピード感で今のステージには達していないでしょう。そのくらい、他の支援プログラムとは一線を画すものなので、躊躇する理由はありません。応募を検討されているスタートアップは、ためらわずにチャレンジすることをおすすめします。
担当コーディネーターより
同社の競争優位性の源泉は、やはり「技術力」と「チーム」にあります。
尖った技術は事業会社の関心を集め、またメンター陣からの評価も高く、大きなポテンシャルを有しています。一方、様々出来る技術だからこそ「起動」ではまず可能性を縛らずに活動し、その上で「選択と集中」に意識を向けました。多くの方と議論を交わし、事業方向性の示し方や解像度がよりクリアになったと感じています。
また併せて、ビジネスの為の土台作りが出来ました。「研究室からスタートアップへ」進化され「土台」がしっかり出来たからこそ、地に足ついた素晴らしい1歩を踏み出せました。